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地震に強いハウスメーカーとは?住宅の耐震性について解説

日本で暮らす以上、地震を避けることはまずできないでしょう。

住宅を建てる際には、快適性のみならず、耐震性も重視する必要があります。

もしも耐震性の低い家で暮らすとなると、将来大きな地震が起きた時に家が倒壊し、怪我を負う恐れがあります。家族の安全を守るためにも、住宅には耐震性が必須です。

現在は建築基準法が改正されており、新しい耐震基準で家が建てられるため、新居であれば大地震でも倒壊することはまずないでしょう。

ただ、地震というのは一回耐えれば終わりというものではありません。何十年も暮らしていれば何度も地震に遭うでしょうし、時には大きな揺れに襲われて家が破損することもあるでしょう。

「地震があっても安全に暮らしたい!」

「強い揺れに耐えられる家が欲しい!」

そのような悩みを抱えている方には、耐震性が高い住宅を販売するハウスメーカーがおすすめです。

今回は、

  • 地震に強いハウスメーカーはどこか
  • どこを見て耐震性を評価するのか
  • 評価の方法とは?

などを解説します。

耐震性とは?

耐震性とは、どのくらい地震に耐えられるのか、住宅の地震に対する耐久性の度合いのことを指します。

地震が発生すると大地が揺れ、足場が不安定になります。この時、弱い家だとそのまま倒壊してしまう恐れがありますよね。

事実、2011年3月11日に発生した東日本大震災では、約13万棟もの建物が崩壊しました。総務省消防庁が発行している「物的被害の状況 3.3.1」では、下記のように記されています。

東日本大震災により、表3.3-1より全国で全壊した建物は、約13万棟となっている。 一方、国交省の浸水区域を対象とした調査によれば約12万棟1)の建物が津波により全壊した。 このことから津波による被害が甚大だったことが分かる。 建物被害は住家に限らず、公共建築物や商工業建築物全般に及び、被害形態も地震動による倒壊や破損に加え、津波による流出・破損・浸水、津波到達後に発生した火災による焼失、地滑りや崖崩れによる倒壊・破損、さらに地盤の液状化に伴う沈下・傾斜・破損など多岐にわたって被害が生じている。

出典:物的被害の状況 3.3.1 建物被害 – 総務省消防庁

耐震性が強化された住宅であれば、強い地震に晒されても倒壊せず、そのまま堪えることができます。

住宅の耐震性は建築基準法によって定められているので、新築の家ならば一定以上の耐震性を有しているものです。

建築基準法で定められている耐震性とは、ちょうど耐震等級1程度の耐性となります。

基本的に家というのは、耐震等級1ほどの耐震性があれば、地震があっても倒壊はしないだろうとされています。では、耐震等級1よりも高い等級の家を建てる意味はないのかというと、そのようなことはありません。

より安全な家に住みたいなら、耐震等級が高い家の方が望ましいでしょう。

ただハウスメーカーや工務店には、建築基準法で定められている耐震等級1程度の家よりも高い水準の耐震等級の家を作る義務はありません。

より地震に強い家を建てたいなら、耐震等級1よりも等級が高い家を建ててくれる建築会社に依頼しないといけないということですね。

建築基準法があるため、どこのハウスメーカーを選んでも一定の耐久性を求めることはできます。その中で、特に耐震性の高い住宅を求めているのであれば、「耐震等級」を見比べると良いでしょう。

耐震等級が高い家を建てられるハウスメーカーほど、地震に強い安全な家を建てられる住宅建設会社なのです。

耐震等級1よりも高い等級とは?

耐震等級1が建築基準法で定めている耐震性の水準ならば、それよりも高い等級の家の耐久性はどの程度なのでしょうか?

耐震等級1よりも安全な等級というと、「耐震等級2」「耐震等級3」があります。

耐震等級1と比較すると、耐震等級2は1.25倍、耐震等級3は1.5倍、地震に対して耐性があります。

地震に対して強く、より安全な家を求めるなら、耐震等級3の家がオススメとなりますね。

ではこの耐震性の目安になっている耐震等級1とは、どの程度の耐震性なのでしょうか?

「耐震等級1」は、震度6から7であれば倒壊しない程度の耐震性となります。

ただし、あくまで倒壊しない程度の耐震性のため、建築基準法が求める耐震性しか満たしていない家だと、いざ震度6から7の地震が来た時に倒壊こそしませんが、損傷する可能性が高いですよ。

震度6から7の大地震というと、数百年に1度くる程度の頻度と言われています。

政府の地震本部によると、今後30年間に震度6以上の地震が起こる確率は、下記の図が示す通りです。

出典:全国地震動予測地図 2018年版地図編 確率論的地震動予測地図(2019年1月修正版)- 地震本部

実際に過去の地震の震度の統計を見ると、震度6以上の地震は意外と多く日本各地で起きているので、注意した方が良いですね。

次に「耐震等級2」についてですが、こちらは学校病院などにあたる耐震性となります。地震があった時、学校が避難先に選ばれるのは数百人もの人たちが宿泊できるほどスペースがあるからだけでなく、耐震性能が高く安全だからという要因もあるのですね。

「耐震等級3」とは、学校や病院よりも安全な建物ということです。耐震等級3の建物というと、警察署消防署などがこれに該当しますね。

大きな地震が起きても、耐震等級3の家ならば、耐えることができるでしょう。

ちなみに耐震等級が高い家を建てると、地震保険が割引になるなどのメリットがありますよ。

長期優良住宅を建てるためには、耐震等級2以上の耐震性が求められます。

家が長期優良住宅だと、住宅ローン控除や不動産取得税、登録免許税、固定資産税などが優遇されるというメリットがあるので、耐震性を高めることは結果的に節約に貢献しますよ。

中古住宅には建築基準法の耐震性を満たしていない建物もある

1981年に建築基準法が改正されたことで、新しい耐震基準ができました。そのため、これ以降に建てられた住宅は新しい耐震基準をクリアしている家となるので、比較的安全です。

この建築基準よりも耐震性が低い家は建てられません。ハウスメーカーで住宅を新しく建てる場合は、基本的にどの家も耐震等級1以上の耐震性はあることになります。

では、新基準ができる前に建てられた家はどうなのでしょうか?

たとえハウスメーカーが建てた家であっても、旧耐震基準の時期に建てられた家の場合、新基準よりも耐震性が低い恐れがあるので注意してください。

もしも耐震性に不安のある中古住宅を購入する場合は、一度耐震診断を受けましょう。

耐震診断をしておけば、旧耐震基準の時期に建てられた中古住宅の本当の耐震性を知ることができます。この耐震性が現在の基準を満たしているのであれば安心できますね。

もしも耐震性に問題がある場合は、補強工事をすれば耐震性を高めることができます。

補強工事といってもそれぞれで、中には100万円ほどで補強工事ができる場合もあるので、耐震性が低いからといって必ずしも中古住宅を避ける必要はないですよ。

中古住宅の補強工事が安く済めば、新築の住宅よりも安い費用で耐震性のある家に住めるでしょう。

地震に強いハウスメーカー8選

「入居後はできるだけ安心して暮らしたい。」

「地震があっても倒壊しない丈夫な家を建てたい。」

地震に強い家を求めるのなら、耐震性が高い家を建てられるハウスメーカーがおすすめです。

地震に強いハウスメーカーは次の8つです。

  • 住友林業
  • タマホーム
  • 三井ホーム
  • 一条工務店
  • 積水ハウス
  • ダイワハウス
  • セキスイハイム
  • 旭化成ヘーベルハウス

これらのハウスメーカーは、耐震等級3の家を建てられるので、地震に強い家を求めている方にほどオススメです。

ただし、耐震等級3の家といっても、ハウスメーカーによって工法材質が違ってくるので注意しましょう。

例えば耐震等級3木造住宅を建てるなら、「住友林業」「タマホーム」「三井ホーム」「一条工務店」などがオススメです。

対して、鉄骨住宅を求めるなら、「積水ハウス」「ダイワハウス」「セキスイハイム」「ヘーベルハウス」などがオススメですね。

同じ耐震等級3の住宅でも、ハウスメーカーによって家のつくり方が異なるので、ハウスメーカーを選ぶ前に、まずどのような家を建てたいのかをイメージしておきましょう。

1.住友林業の特徴

住友林業は、木造住宅に強いハウスメーカーです。

検証実験も行っており、東日本大震災と同程度の地震波に耐えられる家を建てられることを実験で証明してます。

地震というのは1回では終わらないです。余震も心配ですよね。

住友林業のビッグフレーム構法で建てられた住宅なら、何度も発生するような余震にも耐えることができるので、いざ地震があっても安心して暮らせるでしょう。

2.タマホームの特徴

タマホームでは、木造軸組在来工法で耐震性のある家を建てられるハウスメーカーです。

一般的な軸組工法とは異なる工法で建てられるタマホームの家ならば、地震だけでなく暴風にも強いです。

その特徴は、面材で四方を囲むことで、外部からの力を拡散させることにあります。ツーバイフォー工法と似た方法で耐震性を高めているということですね。

さらにベタ基礎工法を採用することで、不動沈下を起こさず、建物の支えを強固にしています。

木造軸組在来工法で耐震性の高い家を建てたいという方にほど、タマホームは相性が良いハウスメーカーですね。

3.三井ホームの特徴

三井ホームは耐震性の高い家作りに熱心なハウスメーカーで、震度7の大地震にも耐えられるよう、実証実験を行っているほどです。

震度7の大地震を60回耐え抜くなど、非常に強靭な家を建てられるハウスメーカーとなります。

2階建ての家に限らず、3階建ての家でもしっかりと実証実験を行っており、その様子は公式サイトにて動画公開しているので、いつでもチェックできます。

実証実験を繰り返すなど、耐震性を高めるための技術開発に余念がない三井ホームのプレミアム・モノコック構法で建てられた家ならば、大地震が来た時でも安心でしょう。

4.一条工務店の特徴

一条工務店は阪神大震災にも耐えられるだけの耐震性のある木造住宅を建てられるハウスメーカーです。

一条工務店のI-HEAD構法で建てられた家ならば、地震のパワーを分散することで、衝撃を緩和させることができるので、大きな地震にも耐えられます。

その耐震性は実物大の建物を使った実験で証明されているので安心です。何度も加震実験を繰り返すなど、一条工務店は耐震性を高めるための実験を積極的に行っています。

さらにハイブリッド免震構法を取り入れることで、いざ地震が起きても揺れを緩和し、家の中にある家具や家電などの倒壊を防ぐことができます。

免震性能についてもしっかりと実大実験をし、効果を確かめています。

実証実験を繰り返し行っている一条工務店の家ならば、確かな安全の中で暮らせるでしょう。

5.積水ハウスの特徴

積水ハウスは、地震が起きても倒壊や損傷をせず、地震後であっても快適に暮らせる安全な家を建ててくれるハウスメーカーです。

積水ハウスの制震構造システムである「シーカス」は、地震の揺れを緩和し、建物の変形が最小限になるように抑えてくれる画期的な技術です。

たとえ3階建てや4階建ての高さのある家であっても、積水ハウスであれば高層のビルと同程度の耐震基準で家を建ててくれます。

さらに、積水ハウスは長期優良住宅の認定基準を満たせる家を建ててくれるハウスメーカーとなるので、税金面などにおける優遇措置が受けやすいですよ。

6.ダイワハウスの特徴

ダイワハウスは地震に強い、鉄骨造りの家を建てられるハウスメーカーです。

ダイワハウスの耐震技術である「DAEQT S」には、阪神大震災などの大地震の衝撃を受け止められるだけの強さがあります。

地震の横揺れだけでなく、台風の強風などの水平方向から来るパワーを受け止めることができるブレース構造となっているので、地震だけでなく台風にも強いです。

その耐震性は、実大振動実験でしっかりと確認されているので、ダイワハウスの建てた家ならば安心して地震に備えられるでしょう。

7.セキスイハイムの特徴

セキスイハイムは、地震に強い鉄骨のボックス構造の家を建てられるハウスメーカーです。

工場で溶接されたボックスラーメン構造は非常に頑丈な作りで、頼り甲斐があります。

地震が起きた時、揺れのエネルギーを分散する耐震構造を採用しているため、いざ揺れが起きても大丈夫です。

その安全性は実験で確認されており、東海地震などの大地震にも耐えられる家となります。阪神大震災や東日本震災でも半壊しないなど、震災時における実績が豊富なハウスメーカーです。

8.ヘーベルハウスの特徴

ヘーベルハウスは、地震に非常に強い重量鉄骨の住宅を建てられるハウスメーカーです。

ハイパワードクロスという制震フレームを採用しているヘーベルハウスの家は、地震の揺れのエネルギーを効率よく吸収できる、地震に耐えられる仕様となっています。

床が一体化している剛床システムのおかげで、地震の横揺れや台風の風など、水平からのパワーにも強い構造となっています。

実験の様子などは動画にして公開されており、その安全性を確認することができます。

ヘーベルハウスは、非常に強固で安全性の高い家を建てられるハウスメーカーとなります。

安全性を評価する実験データが重要!

ハウスメーカーは、基本的にどこも耐震性のある家を建てるものです。建築基準法があるため、耐震等級1以上の耐震性能はまずあるでしょう。

ただ、実際にどこまで耐えられるのかは、実験や実績を参考にしないとわからないものです。

本当にこのハウスメーカーには耐震性があるのかを確認したい時は、どのような技術を採用しているかだけでなく、「実験」「実績」も参考にしましょう。

実験データや、過去に大地震があった時の倒壊データなどを公開しているハウスメーカーは非常に信頼できます。

ただ、実験などのデータが少ないハウスメーカーの場合は、本当に安全なのか確証が持てないので、注意した方が良いでしょう。

ハウスメーカーの耐震性についてまとめ

今回は『ハウスメーカーの耐震性』について解説しました。

建築基準法がある現代において、ハウスメーカーに限らず、どこの工務店であっても耐震等級1程度の耐震性はあるものです。

中古の建物でもない限り、並みの地震であればそれほど心配する必要はないでしょう。

ただ非常に揺れの強い大地震にも耐えられるような安全な家を求めているなら、耐震等級3の家を建てられるハウスメーカーがオススメです。

今回紹介したハウスメーカーは耐震等級3の家を建てられるハウスメーカーなので、地震が来た時でも安心して暮らせるでしょう。

ただし、本当に安全なのかどうかは、実験の様子実績を参考にしないとわからないものです。

より安全な家を探すのであれば、どのような実験をしているのか、過去の災害時の実績なども調べておきましょう。