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ハウスメーカーが建てる家の特徴は?異なる4つの工法の特徴とメリット・デメリットを解説

これから新しく家を購入するという時、間取りや外観、内装などを決めることになるでしょう。

工法も、家づくりにおいて決めておかないといけないことの一つなのですが、そもそも世の中にはどんな工法があるのでしょうか?

工法はハウスメーカーなどの会社によっても異なります。工法が異なると、家の構造躯体が変わってくるため、他とは違う特徴を持った家となるでしょう。

それぞれの工法にはメリットもあればデメリットもあります。工法について知らずに家を建てると、入居後に後悔することになりかねません。また、工法次第では希望通りの家を建てられないこともあります。

これから家を建てるという方は、どのような工法を採用しているのか、各ハウスメーカーの工法についてもしっかりと調べておきましょう。

今回は『ハウスメーカーがよく採用する工法の種類や特徴』『工法のメリットやデメリット』などを解説します。

ハウスメーカーとは?

住宅の建設会社というと、ハウスメーカーや工務店などがあります。この両社の違いというと、主に規模の大きさです。

地域密着型の工務店と違って、ハウスメーカーともなると全国レベルで展開できるほど規模が大きく、住宅の建設以外の分野、例えば広告や宣伝にも力を入れています。

他にもいくつかの特徴があります。

大手のハウスメーカーともなると、住宅展示場などモデルハウスを見学できる施設が充実しているため、カタログに頼らずとも、実際にモデルハウスを見て回ることでイメージが掴みやすくなっています。

さらに、営業マン一人ひとりをしっかりと教育しているということもあってか、質の高いサポートを受けられるなどのメリットがハウスメーカーにはありますね。

家の購入というと、本来であれば色々な手続きが必要になります。住宅ローンの融資を受けるだけでも、面倒で煩雑な手続きに追われることでしょう。

しかしハウスメーカーの場合、担当している営業マンが代行して手続きなどを行ってくれるので、手続き面での負担を減らして住宅を買えるという利点がありますよ。

また、家の引渡から10年目以降も保証を受けられるなど、アフターサービスが充実していることも、ハウスメーカーの特徴の一つです。

誰もが知っているような知名度のある大手ハウスメーカーともなると、実績が豊富な分、安心して住宅の建設を依頼できますね。

ハウスメーカーの最大のメリットは、まさにこの安心感です。

大企業であれば今後何十年経過しようとも破綻するリスクがないだけに、長期にわたって付き合えます。

以上のように様々なメリットの多いハウスメーカーなのですが、工法についてはどうなのでしょうか?

ハウスメーカーの工法の特徴

住宅の建設会社はハウスメーカーの他に工務店などがあります。

この2つを区切る明確な基準というのは特にないのですが、工務店というと地域に密着した小規模な建設会社で、ハウスメーカーは営業範囲が広い大規模な建設会社という特徴があります。

どちらも建設会社であることに違いはありません。しかし規模が違うということもあってか、工務店とハウスメーカーでは工法にも違いがあります。

ハウスメーカーが採用する主な工法は3つ。

  1. ツーバイフォー工法
  2. プレハブ工法
  3. ユニット工法

工務店のように昔ながらの在来工法を採用しているハウスメーカーが無いというわけではないのですが、在来工法を採用するハウスメーカーは少数派です。

ハウスメーカーは工務店と違って規模が大きく、大量生産ができる体制が整っています。要するに住宅の規格化が進んでいるということですね。

住宅を規格化すると、一軒あたりの住宅のコストを下げつつ大量に生産することができます。もしもハウスメーカーが0から住宅を組み立てる在来工法で建てようとした場合、大量の受注には間に合わないでしょう。

しかし、ツーバイフォー工法やプレハブ工法、ユニット工法のような規格化しやすい工法の場合、たとえ大量の受注があったとしても職人の技量に左右されることなく安定した品質の住宅を建てられるのです。

ただし、規格化が進んでいるという背景もあってか、ハウスメーカーの工法で建てた住宅というのは、オリジナリティが低い家になりやすいという欠点もあります。

注文住宅といっても、自由に設計できる部分は少なく、希望が反映され難いところもあります。

どうしても強いこだわりがあるという方は、在来工法ができるハウスメーカーを探すと良いでしょう。

工法にはそれぞれメリットとデメリットがあります。建てたい家の希望があるならば、その希望が最も実現しやすい工法で家を建ててくれるハウスメーカーを選びましょう。

各工法の特徴とは?

自分に合った工法とはどのようなものなのか。ハウスメーカー選びで迷わないためにも、まずは各工法の特徴を知っておく必要があります。

それぞれの特徴を理解し、比較してみましょう。

1.ツーバイフォー工法とは?

ツーバイフォー工法とは、2インチ×4インチのサイズの角材を使用した工法のことで、主にアメリカなど海外で主流の工法となります。

在来工法が柱と梁を組む構造であるのに対し、ツーバイフォー工法は面で構成される建物という特徴があります。

参考元:ツーバイフォー工法による高齢者福祉施設のすすめ | COFI

ツーバイフォー工法は、あらかじめ角材のサイズなどが統一され、規格化されているということもあってか、職人の技量に左右されることなく、常に安定した品質になるという強みがあります。

その他にも以下のメリットがあります。

1-1.ツーバイフォー工法のメリット

  • 耐震性がある
  • 耐火性がある
  • 気密性・断熱性が高い
  • 工期が短い

ツーバイフォー工法は、面で建物全体を支えていることから耐震性に優れており、地震への災害に強いというメリットがあります。これは日本のような地震が多い国にとって大きな利点となりますね。

さらに、ツーバイフォー工法はファイヤーストップ構造となっているため、火災に強い家が建てられます。

ファイヤーストップ構造とは、上層階への火災拡大を防ぐために、通気層内に空気の流れを遮断する枠組材などが設けられた構造のことです。

出典:耐火性:強さの秘訣はファイヤーストップ構造 【一般社団法人 日本ツーバイフォー建築協会】

ファイヤーストップ構造により、木造でも耐火性に優れた住宅が建てられるということですね。

加えて、規格化された工法ということもあってか、工期が短いという利点もあります。

マニュアル化されているツーバイフォー工法ならば、在来工法よりも早く家が建つので、引き渡しまでの仮の住まいにかかる賃貸料などが安く済みますね。

他にも、ツーバイフォー工法で家を建てると気密性断熱性が高い住宅となるため、夏や冬など外との温度差が激しい季節であっても快適に過ごしやすいという強みがあります。

特に北海道などの寒さが厳しい地域ほど、断熱性が高いツーバイフォー工法の家は人気があります。

このようにメリットのあるツーバイフォー工法ですが、デメリットもあります。

1-2.ツーバイフォー工法のデメリット

ツーバイフォー工法のデメリットというと、

  • 一度建ててしまうと間取りの変更が難しい
  • 大きめの開口部を設置できない
  • 湿気が多くなりやすく結露がしやすい

などがあります。

まずツーバイフォー工法は、面で構成された建物ということもあってか、在来工法のように壁をぶち抜くことが難しいです。

ヘタに壁を取り除いてしまうと、耐久力が落ちてしまい、家の劣化を招きかねません。

家の耐久性を維持するためにも壁は取り払うことができず、間取りの変更やリフォームが難しいという課題を抱えています。

そのためツーバイフォー工法で家を建てる際には、子どもの成長など将来のことを見越して間取りを設計した方が良いでしょう。

ツーバイフォー工法は気密性が高いというメリットがあるのですが、この気密性のせいで除湿がし難くなるというデメリットがあります。

北海道のような湿度が低い地域であれば問題はないのですが、高湿度の地域で建てると、資材が水分を吸収することで家を劣化させてしまうことになりかねません。

ただでさえツーバイフォー工法は広めの開口部や窓を設置し難いという課題があるだけに、湿度がどうしても高くなってしまいます。

ツーバイフォー工法で家を建てるなら、除湿をするための装置や設備などが必須になるでしょう。

湿度を適度に保つための換気システムが採用されているツーバイフォー工法の家ならば、多湿の地域でも快適に住めますね。

2.プレハブ工法とは?

家の建設というと、土地に資材を運び、現場で施工を行うというイメージが一般的でしょう。

しかしプレハブ工法の場合は、事前に工場などで材料を加工して壁や床などを作ってしまい、それらを現場に搬入してから組み立てることになります。

要するに、現場に搬入している時点で、既に壁や床などの家の主要な部分は出来上がっているということですね。

プレハブ工法は鉄骨の住宅が多く、ハウスメーカーの中には鉄骨のプレハブ住宅を作ることを得意とする会社もあります。

ただし、中には木造のプレハブ住宅を得意とするハウスメーカーもあるため、同じプレハブ工法でも、鉄骨か、それとも木造なのかをよく調べておきましょう。

2-1.プレハブ工法のメリット

プレハブ工法のメリットというと、

  • 品質が安定している
  • 工期が短い
  • コストが安い

などがあります。

プレハブ工法はツーバイフォー工法同様に、規格化が進んでいる工法となるため、職人の技量に左右されることなく常に品質の良い家を建てることが可能です。

作り方がマニュアル化されていることに加え、事前に工場で作ってから現場で搬入するという形になるため、工期が早いです。

作業のほとんどが工場で終了しているプレハブ工法の場合、現場でやる事というと組み立てぐらいです。その組み立て作業さえも、特に技術を要するものではありません。

ユニット系プレハブ住宅・低層 完成までの流れ

2. 現場施工
工場生産の割合が高く、現場作業手順も標準化されているため、基礎を除いた組み立ては1日で雨仕舞まで完了し、近隣への影響や現場廃棄物も少ない、環境にやさしい工法といえます。

出典:ユニット系プレハブ住宅・低層 – プレハブ住宅のできるまで – 一般社団法人プレハブ建築協会

時間がかからず、特別な技術がなくても建てられるプレハブ工法は、人件費がかかり難いため、結果的に価格も安くなりやすいです。

良品質で、工期が早く、かつ価格も安いなど、プレハブ工法はメリットが多いのですが、その反面、デメリットもあるので注意してください。

2-2.プレハブ工法のデメリット

プレハブ工法のデメリットというと、

  • 規格化されたデザインになるので設計の自由度が低い
  • 場所によっては建てられないことがある

などがあります。

まずプレハブ工法では、事前に工場である程度作ってしまうということもあってか、設計の自由度が制限されやすいです。

注文住宅といっても、ハウスメーカーが提案する間取りやデザインの候補の中から選ぶという形になることがほとんどでしょう。

0から間取りや仕様を描くことができないので、こだわりや希望を反映させることが難しいです。

さらに、プレハブ工法では場所によっては建てられないリスクがあります。

プレハブ工法で家を建てるためには、その土地まで事前に作った床や壁を搬入しなければなりません。そのため道が狭く、搬入できるほどの広さがないと、家を建てられないのです。

他にも狭小地や変形地のような、特殊な形状をしている土地の場合、搬入ができず、建てられないことがあります。

変形地のような複雑な土地で家を建てるなら、在来工法の方がオススメでしょう。

3.ユニット工法とは?

ユニット工法は、プレハブ工法と似ている工法です。

事前に工場で箱型のユニットを作り、そのユニットをクレーンなどで組み上げ、建てられるのがユニット工法の特徴です。

プレハブ工法が床や壁などの面であったのに対し、ユニット工法では立体の箱を直接持ってくることになりますね。

3-1.ユニット工法のメリット

ユニット工法のメリットというと、

  • 品質が安定している
  • 工期が短い
  • 空間が広い

などがあります。

工業化製品で造られるユニット工法は、職人の技量に左右されることなく、常に安定した品質が望めます。

ユニットを現場に搬入して組み立てるだけなので、工期がとても早いです。早く家が建つ分、人件費も安く済むので、コストを節約できますね。

これらのメリットに加え、ユニット工法では事前に箱型のユニットを組み立ててしまうという特性もあってか、広めの空間を作りやすく、大きめの窓も設置しやすいです。これはツーバイフォー工法にはないメリットですね。

できるだけ広々とした空間で、窓も大きくしたいという方にほど、ユニット工法はオススメです。

ただし、ユニット工法にもデメリットはあります。

3-2.ユニット工法のデメリット

ユニット工法のデメリットというと、間取りが制限されやすい、場所によっては建てられない、などがあります。

現場に箱型のユニットを運んで組み立てられることがユニット工法の大きな特徴ですが、この特徴のせいで自由に間取りを組むことができないというデメリットが存在します。

また一旦建ててしまうとリフォームが難しく、そもそも建てたハウスメーカー以外だとリフォームできないというリスクもあります。

大手のハウスメーカーは大企業なので滅多に倒産することは無いのでしょうが、もしも家を建てたハウスメーカーが破綻すると、リフォームができなくなる恐れがあります。

さらに、ユニット工法はユニットを現場に運んで組み立てるという工法のため、狭い道にある土地ともなるとユニットを運べず、建てられない場合があります。

他にも、狭小地や変形地などの特殊な土地に対応できないケースもあるので、ユニット工法で家を建てる際には、事前に土地の周辺環境をチェックしておく必要があります。

4.在来工法とは?

在来工法とは、日本の伝統的な工法のことで、昔ながらの日本家屋などが在来工法に該当するでしょう。

昔から日本に伝わる工法ということもあってか、高温多湿の日本の風土に合った工法でもあります。

在来工法で建てた家は、柱と梁を組み合わせた構造躯体です。この工法は「木造軸組構法」とも言われています。

4-1.在来工法のメリット

在来工法のメリットは、

  • 間取りを自由に変更できる
  • リフォームやリノベーションが簡単
  • 大きめの開口部や窓を設置できる

などです。

在来工法は柱と梁を組んで建てる構造ということもあってか、壁を自由にぶち抜いて間取りを変更できる容易さがあります。

そのため、リフォームやリノベーションがやりやすく、ライフスタイルに応じていつでも家の間取りを変えられますよ。

例えば、子供が多くいる時期は部屋も多めにあった方が良いのですが、いざ子供が自立すると子供部屋に空きが生じます。不要になった子供部屋の壁をぶち抜いて間取りを広げれば、より開放的な家へと変えることができるでしょう。

さらに、外側の壁をぶち抜けば、広めの開口部や大きめな窓を設置することも可能です。

窓を大きくしやすい在来工法の家は光が差し込みやすく、風通しも良いです。高湿度な日本の風土から見た場合、風通しに優れた在来工法の家はまさに「日本の風土と相性の良い住宅」なのです。

4-2.在来工法のデメリット

メリットの多い在来工法ですが、0から全て組み立てる工法ということもあってか、品質が職人の技量に左右されやすいというデメリットがあります。

職人の技量が試されることこそが、規格化されたツーバイフォーやパネル工法、ユニット工法との主要な違いですね。

もし在来工法で家を建てるなら、信頼できる業者に任せないといけません。未熟な業者に任せると、質の低い家になりやすく、望んでいたような快適な暮らしを送れない恐れがあります。

安定した品質を求めるなら、ツーバイフォー工法やプレハブ工法、ユニット工法などの方がオススメです。

在来工法を採用しているハウスメーカーとは?

ハウスメーカーというと、品質が安定しやすいツーバイフォー工法やプレハブ工法、ユニット工法を採用する傾向があるのですが、すべてのハウスメーカーが在来工法を避けているわけではありません。

中には在来工法を採用しているハウスメーカーもあります。

在来工法は、間取りの変更が容易で、リフォームにも適している工法です。希望や要望を反映させた家を建てたいという方にほど、オススメの工法ですよ。

在来工法を採用しているハウスメーカーというと、

  • 三井ホーム
  • 住友林業
  • 積水ハウス
  • 一条工務店

などがあります。

在来工法も採用しているハウスメーカーを選ぶことで、在来工法ならではの強みを生かした木造住宅を建てられるでしょう。

ハウスメーカーの工法に関するまとめ

今回は「ハウスメーカーの工法」に関して解説しました。

ハウスメーカーは工務店と違って規模が大きく、大量生産に適した環境を整備しているということもあってか、ツーバイフォー工法プレハブ工法ユニット工法など、技量に依存せずに家を建てられる工法を採用する傾向があります。

これらの工法であれば、どこのハウスメーカーであろうとも、一定の品質を住宅に求めることができます。

ただし、共通して間取りの変更やリフォームが難しく、自由にデザインし難いという課題を抱えています。

住宅の間取りなどを自由にデザインしたり、ライフスタイルに合わせてリフォームしたいのなら、在来工法の方がオススメです。

ただし、在来工法には職人の技量に品質が左右されやすいなどのデメリットを抱えています。

それぞれの工法によって、メリット・デメリットがあります。ハウスメーカーを利用する際には、どの工法を採用しているのか、事前に確認しておきましょう。

特に在来工法を求めている方の場合、在来工法を採用しているハウスメーカーを探さないとならないので注意しましょう。